FC2ブログ
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
純粋理性批判
カント
 昔から星を見るのが好きでした。高校の時は毎年、夏休みに流星群を観測するために、乗鞍高原でキャンプをしたのですが、当たり年には一時間に100個以上の流れ星を観測することができ、それはそれは感動しました。星を見ている時に誰でも一度は考えたことがあるとは思うのですが、「宇宙に果てはあるのか?ないのか?」という問いは、幼い頃から僕を悩ませた問題の一つです。
 いま考えてもこの問題は、とてつもない難問ですが、最新の宇宙物理学においてもその答えは出ていません。つまりはどちらの答えもありうるということなのです。こうした「物体は果てしなく分割できるのか?できないのか?」「神様はいるのか?いないのか?」など、相反する二つの答えが出せる問題に悩んだのは、僕だけではないと思います。
 さて今回の本、ドイツの哲学者カントによる「純粋理性批判」は、18世紀に書かれ、それ以降の哲学者全てに影響を与えたといわれる本ですが、内容的にはそうした難問について哲学的にとことん考えてみた本です。1200ページに及ぶ本の詳細を省いて、その結論だけ書けば、「我々はそうした難問について答えは出せても、答え合わせができない。つまり我々の認識力には限界がある」というありきたりの結論になってしまうのですが、その結論に至るまでの思考プロセスはなかなかスリリングでした。
 この本を書くまでカントには「沈黙の十年」と呼ばれる、何も書けない時期がありました。しかしこれ以降、カントは代表作を立て続けに発表することになるのです。カントにとってこの本は「自分は何ができて、何ができないのか」ということを確認した本だと僕は思っています。こうした自分の限界を決める作業はある種の苦痛を伴うものですが、こうした作業を経ることによって、人は成長するのだということを改めて思い知らされた本でもあります。
【2007/07/12 01:08】 | | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<村治奏一演奏会 | ホーム | 白樺の樹>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://salesclerk.blog105.fc2.com/tb.php/19-3db46987
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。