
先日、東京の国立西洋美術館で開催中の「ウィルヘルム・ハンマースホイ展」に行ってきました。ハンマースホイは19世紀末から20世紀にかけてデンマークで活躍した画家ですが、死後急速に忘れ去られ、近年になってようやく再評価され始めた画家です。僕も恥ずかしながら今回の展覧会で初めてその名前を知りました。しかし上の画像にもあるように、どうしてこれだけの絵が描ける画家が1世紀近くも忘れ去られていたのだろうと思うと不思議でなりません。風景や人物、無人の室内など色々なモチーフで描かれていますが、共通するのはどこか寂しげな感じ、温度の低い乾いた感じとでも言えばいいのでしょうか、一方それでいてじっと見続けていたくなる居心地の良さも僕は感じました。展覧会もなかなか好評なようで平日にもかかわらず、日本の知名度のわりには多くの人が来場しているようでした。100点近い作品があるので結構見ごたえもあります。おススメです。