
昨夜は音文ホールへクラシックギターを聴きに行ってきました。演奏者は実力派若手ギタリストの村治奏一。村治佳織の弟といえば、わかる方も多いのではないかと思います。
今までクラシックギターの演奏会は行ったことがなかったのですが、今回は彼のギターを製作している中野さんから演奏会の話をうかがって、個人的にも「A列車で行こう」や「フェリシダーヂ」といった、ジャズやボサノバのスタンダードナンバーが、どのようにクラシックギターでアレンジされるのかに興味があったので、仕事をちょっと早めに切り上げて行ってきました。
演奏は前半が古典、後半が現代音楽を中心に構成されていました。F・ソルなどの古典の作曲家にあまり詳しくないこともあって、僕としては後半の方が面白く聴けました。技術的に非常に上手かったのはもちろんですが、演奏者自身の個性なのか、演奏からは穏やかで懐の深い感じを受けました。姉の村治佳織のCDを持っているのですが、彼女の方はもう少し情熱的というか激しさを表に出してくるような気がします。
楽器で音を出す以上、演奏者によって個性が出るのはもちろんですが、クラシックギターという楽器はその構造のシンプルさゆえに、そうした楽器の中でも特に演奏者の性格が出やすいのではないかと、素人の考えですが個人的にはそんな感想を持ちました。リラックスできたいい演奏会でした。